大会直前の人に

大会前最後の日に、うちに来てくれる人によく言っている内容です。

室伏さんの本 ゾーンの入り方 (集英社新書) が結構好きで、何度も読んでいるんです。これをフィットネスに当てはめて考えてみると、面白いです。

ゾーンの入り方 (集英社新書)

トレーニングには、量的な問題も重要です。練習量は、どこまでやるのが効果的で、どこからはオーバーワークになってしまうのかを的確に把握しておかなければいけない。やりすぎるのは無駄な時間を費やすだけでなく、故障につながりかねません。  実は、アスリートのトレーニングの失敗というのは、試合直前に余分な練習をしてしまうことが原因である場合が多いのです。

ゾーンの入り方 (集英社新書)

→ 直前までトレーニングで追い込んで、筋肉を萎ませている

→ 直前まで日焼けをして、浮腫んで出ている

→ 直前にハイパーナイフを何回もやって、水が抜けすぎて筋肉に張りがない

「やりまくればいい」「限界を超えるまでやる」とかく大会に出るひとは、そうであるべきと考える人が多いでしょう。ただ、そういう考えは捨てた方がいいと思います。自分に適切な量・程度を知り、それをすこしだけ超えれるように日々頑張ればいいんです。直前にがんばってもたかが知れてます。

オリンピックの選手村に入り、練習会場に行くと、自分よりも強そうなライバルが自分よりも重いバーベルを挙げていたり、より多く練習している姿をみたりします。すると、「自分は弱いのではないのか。もう少しやらなければならないのでは・・・・・・」と思い、ついつい計画していた練習量を超えてしまうのです。

ゾーンの入り方 (集英社新書)

ジムに行って、大会に出る選手が同じ時間にトレーニング始めて、自分は終わったのに、まだやってるとついついもっとやらないと思ったり・・・

それでも、ついついやりすぎて失敗してしまうのはなぜか。それは、みんな不安があるからです。

ゾーンの入り方 (集英社新書)

→ 負けたらどうしよう、と思いがちですが、直前の頑張りよりも一年通じて継続的に頑張っているかが重要です。

アスリートの敗戦後の反省には「あそこで休んでおけばよかった」ということの方が「もっとやっておけばよかった」ということよりも多いのです。

ゾーンの入り方 (集英社新書)

→ 直前に無理しすぎると、来年出場できないことが多いです。反動で、太りすぎたり、鬱症状が出たりして、競技をやめていく羽目になります。

誰かに言われるままにキツいトレーニングをやらされている人と、練習の意義と目的を理解して自分でトレーニングの方法や分量を決めて実行している人では、どちらが強くなるかは自明のことです。

ゾーンの入り方 (集英社新書)

先生やコーチの言うことを何も考えずにやっている選手(先生依存)より、 先生やコーチをある意味メンターとして活用している選手の方が強いのではないかと思います。

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