(QA)動かないといけないんですか?

Q.あるセミナーに行ったら周りの人がすごく動くんです。
手でヒラヒラしたりいろいろなプレアクションをしたりするんで、
そうしなきゃいけないのかなと思い始めたんですけど、どうなんでしょう?

A.プレアクションはあまり必要ないですが、たまに入れると効果的になります。

ポーズとポーズをきれいにつなげればいいだけです。

比較審査時とフリーポーズ時でまた考え方は変わってきます。細かく見ていきましょう。

まず、比較審査の時を考えてみます。

■ 比較審査時

プレアクションが審査対象か、そうでないかという以前に、
そのプレアクションは比較できるでしょうか?

比較審査の際、4~6人が舞台上に立っていた場合を想定しましょう。
「ターンライト」とコールされた後、
次のポーズへと移りますが、
この時のそれぞれの選手のプレアクションを
審査員は比較できるでしょうか?

この時のそれぞれの選手のプレアクションは
見てるほうからしてみれば、ノイズにすぎません。

つまり、プレアクションをいろいろしても
審査員の目に入らないということです。

なので、プレアクションをする必要はないんです。

しかし、あまりにもぎこちなくつないでしまうと、
悪い意味で目立ちます。

必要最小限な動きできれいにつなげるようにしておきましょう。

■ フリーポーズ時

この時は、あなた一人の時間ですから、プレアクション、ポーズすべて審査員は見れるんです。なので、このときはゆっくりいろいろなプレアクションをしてもよいです。

・分離 isolation
せっかくすべての審査員があなたを見てくれる瞬間なのですから、
ゆっくりと動かしても問題ないです。

前回のブログの動作の分離の考え方の中で、ゆっくりと動かすことでポーズからポーズへ移るときも身体が審査員は見ることができるということを書きました。

前回ブログ:https://m2posinglab.com/moving/isolation-3737/

動いていてもあなたの身体をしっかりとアピールすることが重要なんです。

この動いているときに写真でとられても安定したムービングになっている必要があります。これを動的安定と言ったりします。フリーポーズでは、比較審査とは異なり、この動的安定が大事なんです。

止まってポーズしているとき(静的安定)だけではなくて、
全ての時間あなたの身体を見せれるようにするのが大事です。

・目を引き付ける Eye catching
また、そのプレアクションというのは、
審査員の目をアピールしたい部分に引き付ける動作であるのがよいんです。

脚を強調したいなら、脚を触って視線を脚に向け、手を放した瞬間視線を正面に向けて、「どやっ!」として、カットがでているのを見せるプレアクションはよくやりますね。ただし、それを何度もやってはいけないのは、YouTube動画でも紹介しているので、確認してみてください。

ビキニの場合は、臀部に手を置いてからポーズにすることで、お尻に目が向かせたりしますね。(ちなみに、女子の場合、団体によっては、身体をなでまわす動作をすると性的表現とみなされ限定対象なので注意です。お尻をなでまわしすぎる動作はNGの場合があります。)

ということで、一概にプレアクションは必要ない!とも言い切れないのですが、時と場合によってうまく使い分け、効果を理解したうえでプレアクションを取り入れるのがよいと考えられます。

(2020/11/10 加筆)

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