Q.ポージングは毎日練習したほうがいいのでしょうか?

Q.ポージングは毎日練習したほうがいいのでしょうか?
A. やらないほうがいいです。やるとしても条件付きです。条件付きです。もしその条件が満たされないなら、まず、その条件を満たすことがまず大事です。では、その条件について話したいと思います。

目次

  1. 各競技のポーズの特徴
  2. 毎日やるとどうなるか
  3. 毎日やるための条件
  4. どのように上達させるか

本内容はYouTubeでも公開しております。

1.各競技のポーズの特徴

 1-1. ビキニ系

  • ビキニ
  • ビキニフィットネス
  • モデル系

など女性の競技では、曲線美を見せることが重要です。

そのために、骨盤を極端に前傾させ、「反り腰」の状態をつくります。
さらに胸椎を伸展させることでS字ラインを作ります。
そのため、肋骨は開きやすく
いわゆるリブフレアの状態が続きます

また、骨盤前傾させるため、股関節が内に閉じてX脚になりやすいです。
そのX脚にならないように足先は外側に重心をかけることが多いです。
足首や腰には大きな負担がかかる状態が長く続きます。

1-2 フィジーク・スポーツモデル

フィジークやスポーツモデルでは、下記が重要です。

  • きれいに分離した腹筋を見せること
  • 逆三角形ライン

腹筋をしっかりと収縮するため、前のめりになるのではなく、骨盤を後傾させて下から縮めていきます。骨盤を後傾させるため、背中のラインは曲線を描かず、ストレート状になります。

また、逆三角形ラインをみせるために、肩甲骨は上方回旋させ、大円筋を見せた形をとります。

1-3 ボディビル

ボディビルでは体を大きく見せるポーズをとります。

お腹をバキュームさせ、極端に胸郭を開き肋骨が開いた状態をつくることで体を大きく見せようとします。これもまたリブフレアの状態が続きます。
また、肩甲骨を最大限に外転させた状態を続け、体を大きく見せようとします。脚は、膝を外に向かせて、大腿四頭筋を太く見せ、ガニ股の状態です。

2. 毎日やるとどうなるか

2-1. フィットネスのポーズは不良姿勢

上記の各カテゴリーのポーズの特徴を見てきましたが、
もうここまでいうとお分かりかと思いますが、
果たして、これが健康的な状態だといえるでしょうか?

上記でいくつかでてきた反り腰リブフレアX脚・・・。
これは、いわゆる不良姿勢です。

人間として正しくない姿勢です。

その競技としてのポーズはよくなるかもしれませんが、
毎日ポージング練習することで、その不良姿勢へとあなたの体が傾いていく
ということなんです。

ビキニ系競技であれば、ビキニ姿勢になっていくわけです。

見てくれは曲線美あふれる身体かもしれませんが、身体は無理な負荷がかかり続け、健康ではなくなっていくわけです。

このように人間として正しい姿勢ではない不良姿勢ではあるものの、
競技としての姿勢は正しい姿勢を競技姿勢と呼んでいます。

つまりフィットネスの競技姿勢は、多くは不良姿勢なんです

2-2. 不良姿勢になると何がいけないか

筋肉の付き方に偏りがついてしまいます。そのため、プロポーションが悪く、大会で高順位にはなりません。

不良姿勢のまま、競技姿勢の練習をすると不良姿勢にさらなる不良を誘発させます。

例1)猫背の人がビキニポージングをする

猫背反り腰リブフレアとなります。当然、筋肉の付き方もきれいではなく、ウエストラインも太く、勝てません。

例2)猫背の人が、フィジークポージングをする

猫背骨盤後傾型となり、スウェイバック姿勢という不良姿勢になります。

亀の甲羅のような背中、胸筋が発達しにくかったり、肩を痛めたりしてしまいます。

正しい姿勢に戻る道は険しくなるわけです。

3.毎日やるための条件

正しい姿勢 ⇔ 競技姿勢

これを自由に行き来できるようにすることが重要です。

まずは、

  • ストレートネック(スマホ首)
  • 猫背
  • 巻肩
  • 反り腰
  • リブフレア
  • O脚
  • X脚
  • ガニ股

といった不良姿勢をできる限り直し正しい姿勢を手に入れることが先決です

そのうえで、競技姿勢を練習するべきです。

毎日競技姿勢を練習するにしても、
競技姿勢が普段の姿勢にならないように
競技姿勢練習後には、競技姿勢から正しい姿勢に戻れるようなエクササイズ、ストレッチを必ずすることです。

OK例)

  • 骨盤前傾が競技姿勢であれば、練習後には骨盤後傾をさせる。
  • 股関節が外に開く競技姿勢であれば、練習後には股関節を内に閉じてストレッチさせる

NG例)

  • 普段から、歩くときは骨盤前傾してビキニウォーキングにして歩く
  • 身体を大きくみせるために常に胸郭を開き続ける意識を持つ

こういうことをやるとその競技姿勢が普段の姿勢になってしまい、
悪影響を及ぼす可能性が高いです。

4. どのように上達させるか

  • ストレッチ
  • ほぐし(リリース)
  • 機能改善トレーニング(ファンクショナルトレーニング)

を行い、偏りのない正しい姿勢を手に入れて、ポージングの伸びしろを広げていくことが大事です。

ポージングはポージングだけ練習すればいいわけではない

YouTube少しずつアップしていきます。

・直前にポージングレッスンを受けてもあんまりうまくならない話
・なぜ、すぐにうまくなる人がいるのか
・なぜ、もとからうまい人がいるのか
・うまくなるための作業:タスクとは?

「ビルっぽい」原因の一つ「リブフレア」

最近、リブフレアの人が多いので、今日はこのことについて書きます。

リブフレアとは

リブフレアで検索してみるとわかりますが、
検索結果はこちら

リブ(肋骨)がフレア(広がる)することです。

普通にしてても、ろっ骨が広がってて浮き出てしまうやつです。
ダイエットが進んでくるとこれが顕著に身体に現れます。肋骨むき出しの選手をよく見かけます。

このサイトがわかりやすく書いてありました。

イラストでわかる呼吸のしくみ2

リブフレアの人はすぐに矯正に取り組んだほうがよいです。リブフレアの人は、多くが下記に該当します。

1.ウエストが太く、ボディラインが悪い

2.反り腰の可能性あり

3.肩呼吸をしている可能性が高く、僧帽筋がもりもりの可能性もあり

4.体幹が弱くポージングの際、軸がぶれやすい

5.ぽっこりお腹の可能性が高い

などなど、いいことがまるでありません。。。

リブフレアの原因

リブフレアの原因としてよく挙げられるのが、
横隔膜がかたまってしまい可動性がなくなっていることです。

そして、横隔膜の可動性がなくなっている原因が、呼吸にあることが多いようです。


呼吸に関してはこの本を読んだほうがいいです。

呼吸が浅い人は、リブフレアの傾向にあります

肋骨が飛び出て開いてしまっている人は、呼吸をしっかり吐くようにしてみてください。 吸う時間の倍かけてはくようにします

横隔膜の動きと肋骨の動きの関係
上:息を吐いたとき 下:息を吸ったとき

上のイメージでは横隔膜の動きと肋骨の動きの関係を見せています。

横隔膜は息を吐いたときドーム状になり、身体の内部へ突き出すような形になり、肺から息を出します。逆に、息を吸うときは、横隔膜が下へ下がり、肺に息を取り込みます。

吐いたときには、肋骨が閉じているのがわかりますね?しかり、吸ったときは肋骨が開いています。

リブフレアの人はあまり、息が吐ききれてない癖があったり、この横隔膜が硬くなり可動域が小さくなってしまっているといえます。

この辺の話が、アイアンマンの2020年3月号の
「腹式呼吸に変えれば体型も変わる 横隔膜を動かそう!  」
という特集で簡潔に書かれているのでぜひ購読してみてください。

リブフレアと「ビルっぽい」の関連性

ウエストが細い人は必ず肋骨は閉じています

ボディビルダーには肋骨が開いてしまっているひとが多いです。開いてしまっているというか、開く癖があるといったほうがいいかもしれません。歩くときに胸を張って偉そうに歩いてしまうのは、偉そうにしているからじゃなくて、肋骨が開いてそのような不良姿勢になっているといっても過言ではないです。

ボディビルダーがよくフィジークの大会に出ると

「ビルっぽい」

などと言われてしまう原因の一つがこのリブフレアにあると思います。

「ビルっぽい」というのは、ボディビルっぽいの意味で、フィジークなのに、ポーズや振る舞いがボディビルのようなため、このような言い方をされています。

ボディビルのポーズでは、ろっ骨を閉じるポーズよりは、肋骨をわざと開いてとるポーズが多いです。身体を大きく見せるためです。

その癖が抜けず、フィジークにおいては、肋骨を閉じてポーズをとるべきなのに、肋骨を開いてポーズをとってしまうんです。

すると、 「なんかビルっぽい」となってしまいます。

ボディビルダーでは高重量を扱う人がやはり多いと思います。

高重量を扱う人は、体幹を高めるために、息を吸うときに胸が膨らみ、吐くときにお腹を膨らまして体幹を高めるやり方をする人が多いです。パラドックス呼吸とか逆腹式呼吸とか言われてます。この呼吸が日常から行われている人は、かなりの確率で胴が寸胴で、太く、ろっ骨が開いています。

長年ボディビルに出ていて、徐々に筋肉量が落ちてきて、フィジークに転向!という選手も出てきていますが、そうした多くの選手が、パラドックス呼吸で高重量を扱ってきたため、「肋骨がこんにちは」しています

やはり、胴が太く肋骨も出ているためビルっぽくなります。それを隠そうとポージング練習をしても、たいていが、前のめりにしてろっ骨を閉じさせようとするのですが、ボディラインは余計におかしなことになります。

そのため、筋肉量では全然負けてないのに、なかなか一位になることはできません。フィジークは身体の大きさも大事ですが、逆三角形のVラインが重要ですから。

ボディビルから転向してフィジークに行く人は、
「ビルっぽい」と言われないように
まずは、ろっ骨を閉じてポーズをとることをやってみてください。

そして、そのためには息を十分長く吐けるように心がけてみてください。10秒吐くのがきつかったら、赤信号だと思ったほうがいいです。

また、最近ではフィジークなどのフィットネス競技が流行してきたこともあり、ボディビルでもV字ラインを見る傾向が強くなってきているのではないかと思います。ボディビルダーでもリブフレアにならないように気を付けたほうがよいでしょう。

まとめ

リブフレアにはいいことがない
1.ウエストが太く、ボディラインが悪い
2.反り腰の可能性あり
3.肩呼吸、僧帽筋もりもりの可能性高
4.体幹が弱くポージングの際、軸がぶれやすい
5.ぽっこりお腹の可能性が高い

対策:呼吸において、吐くとき、肋骨を閉じ長く吐くようにする

ビルっぽいを避けるためには、肋骨を閉じないとダメ

今回の記述は、ポージングにかかわる部分を抽出して記載したので、もっと詳しく知りたい方は下記書籍を参考ください。

参考図書
勝者の呼吸法 – 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!

アイアンマン 2020年3月号

床がどんな材質なのか

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大会当日、舞台の床がどんな材質か意識していますでしょうか?

カーペットだったり、ビニールだったり、体育館のような感じだったり・・・。

NPCJの地区大会では、タンの養生のために、床がビニールになっていることが多いようです。

一方、IFBB pro qualifierおよびWorld legend classicではパンチカーペットがひかれていました。

材質により、摩擦が異なるので、普段の練習場所と異なる材質だと当日思うようなパフォーマンスが出せなかったりします。

また、パンチカーペットはきれいに床に貼っていないことが多く、ただ載せてるだけでつなぎ目をガムテープでつないでるだけの場合があるので非常に注意が必要です。

ただ載せてるだけの場合、カーペットごとずるっとすべることがあるからです。

団体が開催するセミナーなどの機会に床がどのような材質であるのか一度聞いておくとよいでしょう。

————
【編集後記】

ちなみに、私は、いつもつるつるの床で練習していることが多かったのですが、当日パンチカーペットであったため、よくスライド移動するようなムービングをした際に、足が引っかかったり、足を一部擦ったりして痛かった思い出があります^^

擦った跡はなかなか取れず・・・。

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石川セミナー開催

石川県にて、ポージングセミナーを開催いたします。

■ 申込

下記をクリック

■ 会場

石川県能美市根上総合文化会館

■ 費用

ポージングセミナー 6000円

ポージングパーソナルレッスン 8000円(1時間)

■ 時間

13:00 – 15:00 フィジーク ポージングセミナー 定員10名

15:30 – 17:30 ビキニ ポージングセミナー 定員10名

18:00 – 19:00 パーソナル

19:10 – 20:10 パーソナル

20:20 – 21:20 パーソナル

■ 内容

ポーズ矯正(肩の出し方、軸の取り方)

ムービング(動作の仕方、基本理論)

舞台演出(視線、しぐさ)

質疑応答

団体は不問です。

Lead Foot

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ポージングを教わったことがない人は、

かっこいいポーズをとろうとすると、手でカッコつけようとしてしまいます

でも、本当は、脚でカッコつけると本当にカッコいいです!

それを見せてくれるのがこの動画。

脚(下半身)から動き、上半身を軽く決める。

これを

Lead Foot

と言います。

ボディビルでも、フィジークでも、スポーツモデルでも、ビキニでも。

 

どんなに熟練した選手でもフリーポーズをやると手で動こうとしてしまいます。

常に注意しないといけないです。

 

この考え方は、ポージングで重要な要素だと思います。

————
【編集後記】

上の動画は、IFBBルールとは少し異なるので
JBBFの選手はあくまで参考程度にしてください。

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メリークリスマス!

本日はクリスマスなので、バックポーズのクリスマスツリーに関してのブログです。

ポーズをとっているときにこのクリスマスツリーが出た方がかっこいいです。

ポーズをとっている選手のここを触ると力がはいってる選手と入っていない選手がいます。

当然、力が入っていた方がくっきりとクリスマスツリーが出るのでよいです。

またここの筋肉が鍛えられていないので、あまりくっきり出ない人も多いです。

Instagram上にアップロードされている選手のトレーニングを見てみましょう。

大会翌日の加治選手の背中パンプアップです。
くっきりとクリスマスツリーが出ています。

背中をしっかりとアーチさせた状態を維持し、広背筋下部の収縮感をしっかり得るまで、ロープを引いています。

この動画もクリスマスツリーに特化させたトレーニングです。

アーチしている背中を若干後ろへのけぞらしてクリスマスツリーの部分を収縮させています。

クリスマスツリーに特化したトレーニングを取り入れておくと、
ポーズの時にこの部分へ力をいれることができ、
くっきりとしたクリスマスツリーを見せることができます。

それでは、メリークリスマス。

年末年始も個人レッスンを受け付けております。下記よりお問い合わせください。

次回セミナーは1/5福岡にて開催いたします。詳細は下記画像をクリックください。

その他開催予定セミナーのお申込みは下記より

マネから始めるポーズ研究方法

ポージングどうやって練習していますか?

結構聞かれますが、

ボディビルの基礎的なポージングを教わり、あとは実は

見よう見まね

です。

マネをしてます。

うまいと思う人の動作を分解して研究し、自分なりの理論を確立しています。

 

もうそういうことを7年、8年とやっているためマネのレパートリーが増えていっています。

 

どうやって研究しているか

パソコンの前で画面を見ながら人の研究することはあまりしていません。

電車での移動中が多いです。合間の時間でやっています。

なので、アプリやiphoneの機能を利用して動画で研究します。

 

流れとしては、下記のとおりです。

・動画入手

・動画加工

・加工動画をみて研究・練習

 

■ 動画入手

http://appllio.com/iphone-take-screenshots-video-capture

 

ダウンロードして入手はせず、

instagramやyoutube上で見ている動画をiphoneの画面録画機能を利用して画像保存します。

上記サイトを参考にしてやってみてください。

 

■ 動画加工

拡大縮小や、

速度を遅くしたり早くしたり、

繰り返し再生を自動でできるように同じ動画を追加して一つの動画にしたりします。

imovie

https://itunes.apple.com/jp/app/imovie/id377298193?mt=8

速度を1/8 (フリーズまでできます)

Inshot

https://itunes.apple.com/jp/app/inshot-%E5%8B%95%E7%94%BB%E7%B7%A8%E9%9B%86-%E5%8B%95%E7%94%BB%E4%BD%9C%E6%88%90-%E5%8B%95%E7%94%BB%E5%8A%A0%E5%B7%A5/id997362197?mt=8

imovieでは2倍速までですが、4倍速までできます。

しかし、速度は1/5までです。imovieのほうが遅くできます。

Inshot では サイズ変更がしやすいので、instagramで使用する場合などはinshotで最後にサイズ調整しています。

個人使用の場合のみは、基本はimovieをメインに使って編集しています。

■ 加工動画を使って研究・練習

動画を加工する際には、下半身の動作の動きと、上半身の動作の動きを分けて研究します。

そして、

まずは下半身の動きのみマネして練習します。

両方一度に練習しようとしてもうまくいきませんし、目が行き届かない場合が多いです。

スローモーションで一つ一つの動きを分解して研究するとどういう動きをしているのかが見えてきます。

そして、その動きが自分が納得してできるようになるまで練習します。

これをいくつもやって、マネのレパートリーを増やしていきます。

最後に

よくマネはよくないとはいいますが、

まんまパクリはよくないだけで、

最初はマネから入ります。

多くの選手のマネをして、その中から自分がよくできるものを組み合わせるだけでも

それはマネではなく独創的なものへと変化します。

 

過去の遺産を引き継ぐべきです。

それを組み合わせ、発展させることでさらに新たなものが生み出されます。

まずマネしてみて引き出しを増やすことが重要です。

 

レッスンに関するお問い合わせは

m2posinglab@gmail.com

まで!