【呼吸と姿勢】なぜ左の肋骨は広がりやすいのか?|人間の身体は非対称でOK?
今回は、「左の肋骨が広がりやすいのはなぜか?」というテーマについて掘り下げていきます。
🔍 左右非対称は当たり前?身体の構造の基本
実は、人間の身体は左右対称にはできていません。
- 心臓は左寄り
- 肝臓は右に大きく
- 横隔膜の高さも左右で違う
これらの影響で、肋骨や肺の形状、呼吸の動きにも自然と左右差が生じます。
🧬 肺の構造差:左は2葉、右は3葉
左右の肺は構造自体が違います。
項目 | 右側 | 左側 |
---|---|---|
肺の葉(胚葉) | 3葉(上葉・中葉・下葉) | 2葉(上葉・下葉) |
心臓の位置 | (存在せず) | 左寄り |
横隔膜の高さ | 高い(上がりやすい) | 低い(下がりやすい) |
肋骨の状態 | 閉じやすい | 広がりやすい |

右肺の方が容量が大きく、左肺は心臓スペースを確保するために小さめになっています。
🫁 横隔膜の高さが左右で違う理由
- 左の横隔膜:低い → 肋骨が開きやすい
- 右の横隔膜:高い → 肋骨が閉じやすい
つまり、左側は呼吸に伴って胸郭が広がったまま戻りづらくなる傾向があるというわけです。
🔄 左右差は気にしすぎなくてOK。でも…
もともと人間は非対称なので、左右差は「あって当然」。
ただし、
「差がどんどん広がる」
「片側だけ使い続ける」
こういった状態が長く続くと、姿勢や動きのクセとして固まってしまうことがあります。
この状態のまま筋トレをすれば、左右差が広がることがあります。
✅ じゃあ、どうすればいいの?
左側の肋骨が開きやすい場合に意識したいこと:
- 左の肋骨を閉じる呼吸エクササイズ
→ 左側屈を入れた吐く動作など - 左の腹斜筋・腹横筋を活性化
→ 呼気時に下腹部を締める意識 - 右横隔膜のリリース
→ 高くなりがちな右横隔膜を柔らかく保つ
こうした調整で、呼吸の左右バランスが整い、動きやすい身体に近づいていきます。
ポージングでは・・・?
肋骨・ウエストを気にする人は、右足軸で
右足軸で、右の肋骨側を見せた方が、ウエストはタイトに見えます。

ただし、右足だと立ちにくいという人もいるでしょう。アプローチとしては、
・姿勢を改善して右足でも立てるようにする。
・ウエストはそんなに弱点じゃないから、左足軸でいく。
戦略は人それぞれと言えるでしょう。
🧘 まとめ:まずは、気づくことが大切
「左右差をなくす」というよりは、
「左右差に気づいて整える」ことの方が重要です。
日々の呼吸、トレーニング、ストレッチの中で
「今日はどっちの肋骨が広がりやすいかな?」
と観察してみてください。
それだけで、身体はぐっと変わっていきます。
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