股関節は内旋のほうが求心的な動きなのか?

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🔍 はじめに:関節の「求心性」とは?

トレーニングやリハビリの現場ではよく「関節の求心性(きゅうしんせい)」という言葉が使われます。
これは簡単に言えば「骨が関節にしっかりハマって安定している状態」のこと。

  • 肩なら「上腕骨頭が関節窩に収まっている状態」
  • 股関節なら「大腿骨頭が寛骨臼にしっかり収まっている状態」

関節の動きは“ただ動けばいい”のではなく、動きながら安定しているかどうかが非常に重要です。


💡 本題:「股関節の内旋」は求心的な動きなのか?

答えを先に言うと…

Yes。股関節の内旋は、特に立脚時において求心性を高める動きになりやすいです。

✔️ その理由は?

  1. 立脚位での荷重方向と筋連鎖が合致する
  • 内旋方向に動くことで、大腿骨頭が寛骨臼に“押し込まれる”ような力が発生
  • 中臀筋(前部繊維)・小臀筋・内転筋(恥骨筋)の活動が関節の安定に寄与
  1. 体幹との連動がとりやすくなる
  • 内旋の動きは骨盤・体幹の回旋と連動しやすく、効率のよい運動連鎖を生み出す

🧩 肩関節との比較:外旋が求心的な理由

肩関節の場合、逆に「外旋」が求心性を高める動きとされています。

  • 棘下筋・小円筋(ローテーターカフ)が外旋を起こしつつ、骨頭を関節窩に押し込む
  • ベンチプレスなどで肩が前方に飛び出さないように、外旋が必要

これは、肩関節が“モビリティ重視”の構造で、筋による安定性が不可欠だからです。

胸の上部をきかせたいとなると、インクラインダンベルプレスなどを行います。このとき、肩関節は内旋していったほうが収縮感はもちろん得られます。しかし、これを続けていくと、肩関節はどんどん不安定になっていき、怪我につながるというわけです。


✅ まとめ

  • 股関節において「内旋」は、立脚中に求心性を高める役割がある
  • ただし、骨盤・体幹との連動や筋活動が整っていることが前提
  • 肩関節とは逆に、「内旋=安定」の傾向があることが面白い対比

📝 最後に:あなたの体感は?

スクワット中に「内旋方向にやや誘導」してみたとき、股関節のはまりや安定感はどうですか?
逆に、内旋過多で膝が内に入ってしまうとどうなるか?――
ぜひ、自分の体でも検証してみてください。

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